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Phyllobates bicolorの繁殖記録(M.ASAI Dec.24th2001)


2000年11月19日より飼育を開始したP.bicolorが2001年8月29日より産卵を開始した。
親は東京のワイルドスカイがオランダから輸入したCB個体達で、
導入直後は体長がともに20o程度、上陸後2ヶ月ほど経過していた。
環境はVIVARIAの45×30×35ケ ースを自然換気式に改造したもので二重底方式としタイマー連動のミスターにより1日数回ミスティングを行っている。
飼育温度はおよそ27℃、湿度はおよそ85%、照明時間は13時間に設定。
左が♂、右が♀
♂は腹部と後脚の黒い典型的なbicolorカラーであるが、♀は腹部も後脚もほとんど黒い部分は無く明るいイエローゴールド一色で、一見terribilisにも見える。
産卵用シェルターにはテトラの容器を流用、結構このペアは気に入ったみたいで♂のメイティングコールがひとしきり終った後、このように♀が前、♂が後に陣取り産卵体制に入った。
産卵直後のクラッチ
Dendrobates属とことなり、クラッチあたりの卵数はかなり多い。卵の直径はおよそ2oほど。
人工孵化のためシャーレに移動
3rd clutchまではまったく1卵すら発生しなかったが、4th clutchより発生が見られるようになり、今回も、その後もほぼ80%以上の確率で受精していた。産卵周期は、ほぼ正確に8日間隔である。
産卵後約80時間経過
頭部と脊椎が確認できる。
産卵後約160時間経過
ほぼ尾芽胚になっており、外部刺激によって体を捩じらせるようになった。
産卵後約10日経過
もう、ほぼオタマである。孵化も時間の問題。
孵化直後のオタマ
全長は約10o
産卵から約20日 孵化から10日経過
オタマ同士は複数で飼育しても共食いの心配は全く無く、Dendrobates属のように互いの皮膚が触れ合うのを極端にいやがる気配も全く感じられない。
産卵から約40日経過
脚が立派になるにつれて、頭部背面両サイドにはうっすらと金色の帯が認められるようになった。
産卵から約50日経過
前脚もしっかりとしており、すでにこの段階でジャンプ力も相当なものである。シャーレに移して撮影している間も2度 ほど飛び出した。口吻部から背中両脇にかけての逆U字型の金色のラインも段々鮮明になってきた。
上陸用タッパーに移動尾はまだかなり残っているが、盛んに水面から顔を出して呼吸しているので上陸も近いと思われる。
上記のうち1頭の拡大写真逆U字ラインはますます鮮明なイエローゴールドに輝いてきた。
産卵後約53日
上陸寸前である。尾はかなり短くなってきた。
産卵後約55日経過ついに上陸した。
尾が吸収されるにともない腹部がパンパンに膨らんでいる。後でわかった事だが、これは上陸後生餌を捕食できるようになるまで7日ほどかかるのでそれまでの生命維持の備蓄であろう。しかし上陸した子ガエル達はbicolorというよりも、むしろaurotaeniaに近い印象である。
上陸から10日 産卵から約65日経過
上陸後の子ガエル達は、このようなタッパーの中で飼育している。床材はハイドロボールの中粒で隅に水場を設け、ミスティングによって増えた水をオーバーフロー方式のドレインから抜くように工夫した。
上蓋には換気のための茶漉しと餌投入口にはスポンジ栓を使用。このタッパーごと約26度に調温された温室に収納している。
上陸から20日 産卵から約75日経過背中の黒い部分が段々少なくなってきた。あと1ヶ月もすれば、立派なbicolorの姿 になるのであろう。


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